“くわつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
39.1%
21.7%
13.0%
8.7%
桑摘8.7%
4.3%
4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「君等に大人たいじんの心がわかつてたまるものか」と村井はくわつ一睨いちげいせり「泥棒の用心するのは、必竟つまり自分に泥棒根性こんじやうがあるからだ、世に悪人なるものなしと云ふのが先生の宗教だ、 ...
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
殘念ざんねんでならぬので、自分じぶん持場もちばを一生懸命しやうけんめいつたけれど、なにない。幻子げんし大成功だいせいかう引替ひきかへて大失敗だいしつぱいくわつぼう茫然ばうぜんとしてしまつた。
近づいたなと思ふと、骨の髓までキリ/\と沁む樣な、或る聽取り難き言葉、否、叫聲が、くわつと許り自分の鼓膜を突いた。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
馬籠まごめ貝塚かひづか根方ねがた貝塚かひづかとは、池上街道いけがみかいだうはさんで兩方りやうはうる。しかし、 概たいがい我々われ/\はそれを馬籠まごめもとに一くわつしてる。べつ理由りゆういが、最初さいしよ根方ねがた貝塚かひづかをも、馬籠まごめだとしんじてたからで。
烏山の町の者や、桑摘くわつみの人々の間では、よくそんな噂が出た。
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
欺き五十兩の金をばかたり取たくみと云を打聞うちきゝ長庵は兩眼をくわつとむき出し目眦まなじり逆立さかだて形相かたちを改め這は聞にくき今の一言此長庵をかたりなどとは何事ぞや我等は仁術じんじゆつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
お粂は聞もをはらずくわつ急込せきこみ是は卑怯ひけふなり安五郎殿白妙と逃亡かけおちせしのみか何が證據しようこで重五郎を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何故と言ふのに、そこには人目をくわつせずには置かないやうな美しい美しい光景が展げられてあつたからである。
旅から帰つて (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)