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赫
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くわつ
ふりがな文庫
“
赫
(
くわつ
)” の例文
虫
(
むし
)
の
居所
(
ゐどころ
)
で
赫
(
くわつ
)
とも
為
(
し
)
たがの、
考
(
かんが
)
えて
見
(
み
)
れば、お
前様
(
めえさま
)
は、
唯
(
たゞ
)
言托
(
ことづけ
)
を
頼
(
たの
)
まれたばかりの
事
(
こと
)
よ。
何
(
なに
)
も
喰
(
く
)
つて
懸
(
かゝ
)
るには
当
(
あた
)
らなんだか。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「君等に
大人
(
たいじん
)
の心が
了
(
わか
)
つてたまるものか」と村井は
赫
(
くわつ
)
と
一睨
(
いちげい
)
せり「泥棒の用心するのは、
必竟
(
つまり
)
自分に泥棒
根性
(
こんじやう
)
があるからだ、世に悪人なるものなしと云ふのが先生の宗教だ、 ...
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
驟雨
(
しうう
)
が来れば涼しいが、大抵三四十分で
霽
(
は
)
れて
仕舞
(
しま
)
ふと
赫
(
くわつ
)
と真昼の日光が直射する。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
萬
(
よろ
)
づに
淡々
(
あわ/\
)
しき
女子
(
おなご
)
心
(
こゝろ
)
を
來
(
き
)
て
搖
(
ゆ
)
する
樣
(
やう
)
な
人
(
ひと
)
の
賞
(
ほ
)
め
詞
(
ことば
)
に、
思
(
おも
)
はず
赫
(
くわつ
)
と
上氣
(
じやうき
)
して、
昨日
(
きのふ
)
までは
打
(
うち
)
すてし
髮
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
つやらしう
結
(
むす
)
びあげ、
端折
(
はしおり
)
つゞみ
取上
(
とりあ
)
げて
見
(
み
)
れば、いかう
眉毛
(
まゆげ
)
も
生
(
は
)
えつゞきぬ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
昔
(
むかし
)
の
樣
(
やう
)
に
赫
(
くわつ
)
と
激
(
げき
)
して、すぐ
叔母
(
をば
)
の
所
(
ところ
)
へ
談判
(
だんぱん
)
に
押
(
お
)
し
掛
(
か
)
ける
氣色
(
けしき
)
もなければ、
今迄
(
いままで
)
自分
(
じぶん
)
に
對
(
たい
)
して、
世話
(
せわ
)
にならないでも
濟
(
す
)
む
人
(
ひと
)
の
樣
(
やう
)
に、
餘所
(
よそ
)
々々
(
/\
)
しく
仕向
(
しむ
)
けて
來
(
き
)
た
弟
(
おとうと
)
の
態度
(
たいど
)
が
急
(
きふ
)
に
方向
(
はうかう
)
を
轉
(
てん
)
じたのを
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
ト
木彫
(
きぼり
)
のあの、
和蘭陀靴
(
オランダぐつ
)
は、スポンと
裏
(
うら
)
を
見
(
み
)
せて
引顛返
(
ひつくりかへ
)
る。……
煽
(
あふり
)
をくつて、
論語
(
ろんご
)
は、ばら/\と
暖爐
(
だんろ
)
に
映
(
うつ
)
つて、
赫
(
くわつ
)
と
朱
(
しゆ
)
を
注
(
そゝ
)
ぎながら、
頁
(
ペエジ
)
を
開
(
ひら
)
く。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
今
(
いま
)
の
客人
(
きやくじん
)
の
氣
(
き
)
の
長
(
なが
)
さまだ
車代
(
しやだい
)
くれんともせず
何時
(
いつ
)
まで
待
(
ま
)
たする
心
(
こゝろ
)
にやさりとてまさかに
促
(
はた
)
りもされまじ
何
(
なん
)
としたものぞとさし
覗
(
のぞ
)
く
奧
(
おく
)
の
方
(
かた
)
廊下
(
らうか
)
を
歩
(
あゆ
)
む
足音
(
あしおと
)
にも
面
(
おもて
)
赫
(
くわつ
)
と
熱
(
あつ
)
くなりて
我知
(
われし
)
らず
又
(
また
)
蔭
(
かげ
)
に
入
(
い
)
る
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
夜
(
よ
)
が
更
(
ふ
)
けて
寒
(
さむ
)
からうと、
深切
(
しんせつ
)
に
為
(
し
)
たに
違
(
ちがひ
)
ないが、
未練
(
みれん
)
らしい
諦
(
あきら
)
めろ、と
愛想尽
(
あいさうつか
)
しを
為
(
さ
)
れたやうで、
赫
(
くわつ
)
と
顔
(
かほ
)
が
熱
(
あつ
)
くなる。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
本気
(
ほんき
)
の
沙汰
(
さた
)
ではない、
世
(
よ
)
にあるまじき
呵責
(
かしやく
)
の
苦痛
(
くつう
)
を
受
(
う
)
けて
居
(
ゐ
)
る、
女房
(
にようばう
)
の
音信
(
おとづれ
)
を
聞
(
き
)
いて、
赫
(
くわつ
)
と
成
(
な
)
つて
気
(
き
)
が
違
(
ちが
)
つたんです。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
途次
(
みちすがら
)
、
彼
(
か
)
の
世
(
よ
)
に
聞
(
きこ
)
えた
鬼門關
(
きもんくわん
)
を
過
(
す
)
ぎようとして、
不案内
(
ふあんない
)
の
道
(
みち
)
に
踏迷
(
ふみまよ
)
つて、
漸
(
やつ
)
と
辿着
(
たどりつ
)
いたのが
此
(
こ
)
の
古廟
(
こべう
)
で、べろんと
額
(
ひたひ
)
の
禿
(
は
)
げた
大王
(
だいわう
)
が、
正面
(
しやうめん
)
に
口
(
くち
)
を
赫
(
くわつ
)
と
開
(
あ
)
けてござる、うら
枯
(
が
)
れ
野
(
の
)
に
唯
(
たゞ
)
一
(
ひと
)
つ
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
坂上
(
さかがみ
)
は
血
(
ち
)
の
冷
(
ひ
)
えるあとを
赫
(
くわつ
)
と
成
(
な
)
る。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
赫
漢検準1級
部首:⾚
14画
“赫”を含む語句
赫々
赫耀
目赫
赫灼
赫奕
赫燿
威赫
赫夜姫
赫耶
赫怒
真赫
赫奕姫
赫土
赫光
赫然
赫映姫
赫耶姫
恐赫
赫爾洪得
赫熱
...