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幻子
殘念でならぬので、
自分の
持場を一
生懸命に
掘つたけれど、
何も
出ない。
幻子の
大成功に
引替へて
大失敗。
活望二
子も
茫然として
了つた。
二人宛四
方から
進んで、
穴に
籠る
幻子を
包圍攻撃して
遣らうといふので、それ/\に
手配りしたが、
活東子が
不間を
遣つて、
却つて
幻花子の
方から
突貫し
來つたのであつた。
『
未だ
有る、
未だ
有る』と
幻子は
調子を
取りながら
掘つて
行くので、
見て
居るに
耐えぬ。