桑摘くわつ)” の例文
この竹籠ものちには長方形の、いくつものあるよい格好のものになっていたが、五十年前にわたしなど見ていたのは、ただ農家の桑摘くわつみや落葉掻おちばかきに、つかっていた目籠めかごもおなじであった。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
烏山の町の者や、桑摘くわつみの人々の間では、よくそんな噂が出た。
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)