“桑摘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くわつ66.7%
くわつみ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この竹籠ものちには長方形の、いくつものあるよい格好のものになっていたが、五十年前にわたしなど見ていたのは、ただ農家の桑摘くわつみや落葉掻おちばかきに、つかっていた目籠めかごもおなじであった。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
烏山の町の者や、桑摘くわつみの人々の間では、よくそんな噂が出た。
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
洗馬を通り抜けると、牧野、本山、日出塩等の諸駅の荒廃の姿はいずれも同じであるが、戸々養蚕ようさんは忙しく途上断えず幾組かの桑摘くわつみ帰りの男女に逢う。この養蚕はこれら山駅の唯一の生命である。
木曽御嶽の両面 (新字新仮名) / 吉江喬松(著)