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簇立
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むらだ
ふりがな文庫
“
簇立
(
むらだ
)” の例文
縈廻
(
えいくわい
)
して悠揚
逼
(
せま
)
らず南に晴れやかに去る風情はまことに面白く、兩岸の巖壁沙汀のさまも好く、松や
雜樹
(
ざふき
)
の
畫意
(
ゑごゝろ
)
に
簇立
(
むらだ
)
つてゐるのもうれしい。
華厳滝
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
ゆさ/\と
嫩
(
やわ
)
らかな
食
(
く
)
えそうな若葉をかぶった
白樫
(
しらかし
)
の
瑞枝
(
みずえ
)
、杉は
灰緑
(
かいりょく
)
の
海藻
(
かいそう
)
めいた
新芽
(
しんめ
)
を
簇立
(
むらだ
)
て、
赤松
(
あかまつ
)
は
赭
(
あか
)
く
黒松
(
くろまつ
)
は白っぽい
小蝋燭
(
ころうそく
)
の様な
心芽
(
しんめ
)
をつい/\と枝の
梢毎
(
うらごと
)
に立て
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
まことにその名
空
(
むな
)
しからで、流れの下にあたりて長々と川中へ突き出でたる巌のさま、彼の
普賢菩薩
(
ふげんぼさつ
)
の乗りもののおもかげに似たるが、その上には美わしき赤松ばらばらと
簇立
(
むらだ
)
ち生いて
知々夫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
簇
漢検1級
部首:⽵
17画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“簇”で始まる語句
簇
簇々
簇生
簇出
簇葉
簇擁
簇然
簇集
簇雲
簇団