“白樫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しらかし44.4%
しらがし22.2%
しろかし22.2%
めがし11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小高く、一寸見晴らしがよかった。風に吹飛ばされぬようはりがねで白樫しらかしの木にしばりつけた土間共十五坪の汚ない草葺の家が附いて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
王子は、白樫しらがしの森の跡に、木を植えさして小さな森を作られ、その中に宮を建てて、千草姫ちぐさひめからもらった腕輪と鳥の尾とを祭られました。
お月様の唄 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
家の側面にある白樫しろかしの下には、蟻が、黒い長い一列になつて進軍して居るのであつた。彼等の或るものは大きな家宝である食糧をかついで居た。
立秋とは名ばかりくようにはげしい八月末の日は今崖の上の黒い白樫めがしの森に落ちて、むぐらの葉ごしにもれて来る光が青白く、うすぎたない私の制服の上に、小さい紋波もんぱを描くのである。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)