“千草姫”の読み方と例文
読み方割合
ちぐさひめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
王子は、白樫しらがしの森の跡に、木を植えさして小さな森を作られ、その中に宮を建てて、千草姫ちぐさひめからもらった腕輪と鳥の尾とを祭られました。
お月様の唄 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
王子はびっくりされて、今まで垂れていた頭を上げて見られると、そこに千草姫ちぐさひめが立っていました。王子はいきなり姫にすがりつかれました。
お月様の唄 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
その時、千草姫ちぐさひめはふと頭を上げて月を見ました。「もうお別れする時がまいりました。これを記念にさし上げますから、私と思って下さいまし」
お月様の唄 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)