“千草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちぐさ66.7%
ちくさ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、出ると大きく成つて、ふやけたやうに伸びて、ぷるツと肩を振つて、継ぎはぎの千草ちぐさ股引ももひき割膝わりひざで、こくめいに、枯蘆かれあしなかにかしこまる。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その後ろにいた千草ちぐさ股引ももひきをはいて、菅笠すげがさをかぶり、腹掛をかけたのが、ちょっと後ろからすがるようにして
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
すると権助ごんすけ不服ふふくそうに、千草ちくさ股引ももひきの膝をすすめながら、こんな理窟りくつを云い出しました。
仙人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
大きに草臥くたびれましたから茶店に腰を掛けて休んでいると、其処そこへ入って来たお百姓は年齢としごろ四十四五で、木綿のぼうた布子ぬのこに羽織を上に着て、千草ちくさの股引で、お納戸色なんどいろ足袋たび草鞋わらじ穿
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)