“ちぐさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
千種73.9%
千草17.4%
血臭4.3%
千艸2.2%
茅草2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
公武一和の説を抱いて供奉ぐぶの列の中にあった岩倉、千種ちぐさ富小路とみのこうじの三人の公卿くげが近く差し控えを命ぜられ、つづいて蟄居ちっきょを命ぜられ
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その後ろにいた千草ちぐさ股引ももひきをはいて、菅笠すげがさをかぶり、腹掛をかけたのが、ちょっと後ろからすがるようにして
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
信雄は、血臭ちぐさい顔もせず、そうか、と軽くうなずいた。しかしさすがに、ホッと大きな息を肩でついていた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先に消滅した浦原お浦嬢が此の土地の千艸ちぐさ屋に潜んで居るとの事を告げましたから、扨は長三め、必ずお浦嬢の所へ行っただろうと森主水は直ちに又其の家へ馳せ附けましたが其の家にも長三は居ず
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)