“ちがや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
茅萱66.7%
茅12.1%
白茅6.1%
茅草6.1%
茅屋3.0%
茅葭3.0%
茅葺3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茅萱(ちがや)の音や狐の声に耳を側(そば)たてるのは愚かなこと,すこしでも人が踏んだような痕の見える草の間などをば軽々(かろがろ)しく歩行(ある)かない。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
いつもかれが好みて訪(と)い来るところにいで落ち葉を敷きつ、茅(ちがや)、野ばら、小笹(おざさ)の類(たぐい)入り乱れし藪叢(やぶ)を背にしてうずくまり、前には流れの音もなく走るをながめたり。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
落ち葉はじめじめと朽ちて厚く散り重なって、白茅(ちがや)青萱(あおがや)の足の踏み場もないまでにはびこり放題蓬々(ぼうぼう)とはびこっていた。
逗子物語 (新字新仮名) / 橘外男(著)
『元亨釈書(げんこうしゃくしょ)』に藤原伊勢人(いせひと)勝地を得て観音を安置せんと、貴船神(きぶねじん)の夢告により白馬に鞍置き童を乗せ馬の行くに任すと山中茅草(ちがや)の上に駐(とま)る、その地へ寺を立てたのが鞍馬寺だとある。
“茅屋(ちがや)”の名が古く、千剣破(ちはや)は当時の宛字(あてじ)である。後々まで“千早(ちはや)”がひろく通っている。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひとくちに云えば貧困農村で、副産物の木炭、涸沢にのぼって来る季節の川魚の焼干し、屋根を葺(ふ)くための茅葭(ちがや)、そして僅かな繭(まゆ)などで生活を支えてきた。
おごそかな渇き (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
高き低き茅葺(ちがや)柾葺(まさがや)の屋根々々が、茂れる樹々の葉蔭に立ち並んで見える此盛岡は、実に誰が見ても美しい日本の都会の一つには洩れぬ。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)