“ちぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チヌ
語句割合
44.8%
17.2%
茅渟13.8%
茅淳6.9%
血沼6.9%
智奴3.4%
茅沼3.4%
3.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ドタドタドタという足音が、嵐のようにくずれ去る、御方はちぬられた小太刀を振って一散に追いかけ斬りかけて行った。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正直者の虎之助は、二言なく、顔をあかめていた。脇坂甚内も、すでに槍の穂をちぬり、敵の一首級は腰にくくっていたのである。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、彼の剣には、ファンガリィの峡谷に於ける独逸水兵の血潮がちぬられている。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
一方で、鐘にちぬるというシナの故事に、何か物理的の意味はないかという考えから、実験をしてみたいと思って、半鐘の製造所を詮議すると、それがやはり奈良県だということがわかった。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
杉のうへに茅渟ちぬの海見るかつらぎや高間たかまの山に朝立ちぬ我れ
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
ある人の言葉に、ほととぎすはいて天主台のほとりを過ぎ、五月さつきの風は茅渟ちぬ浦端うらわにとどまる征衣を吹いて、兵気も三伏さんぷくの暑さにみはてた、とある。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
遠く西方を見渡すと此所からでは低く青田が連つて青田の先はすぐに茅淳ちぬの海である。
松虫草 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
雨ないたくもちてなよせそ茅淳ちぬの海や淡路の島に立てる白雲
長塚節歌集:1 上 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
次にイニシキノイリ彦の命は、血沼ちぬの池・狹山さやまの池を作り、また日下くさか高津たかつの池をお作りになりました。
次にタギシ彦の命は、血沼ちぬわけ多遲麻たじまの竹の別・葦井あしい稻置いなきの祖先です。
またあやの王が妹、大俣の王に娶ひて、生みませる御子、智奴ちぬの王、次に妹桑田の王二柱。
一口に黒鯛と云つても、多くは茅沼ちぬ鯛と称し、東京から伊勢まではカイヅといふ小形のものだ。
夏と魚 (新字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)
やいばちぬらずして世界を統一することは固より、われらの心から熱望するところであるが(六二頁)、悲しい哉、それは恐らく不可能であろう。
最終戦争論 (新字新仮名) / 石原莞爾(著)
世界人類の本当に長い間の共通のあこがれであった世界の統一、永遠の平和を達成するには、なるべく戦争などという乱暴な、残忍なことをしないで、やいばちぬらずして、そういう時代の招来されることを熱望するのであり、それが、われわれの日夜の祈りであります。
最終戦争論 (新字新仮名) / 石原莞爾(著)