“茅渟”の読み方と例文
読み方割合
ちぬ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとへば、淡路あはぢ和泉いづみあひだうみは、古來こらい茅渟ちぬうみせうたつたのを、今日こんにちはこの名稱めいせうばないで和泉洋いづみなだまたは大阪灣おほさかわんせうしてゐる。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
私はこの話のおしまひに私の生れたさかひと云ふ街を書いて置きたく思ひます。堺は云ふまでもなく茅渟ちぬの海に面した和泉国いづみのくにの一小都市です。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
海抜三千尺という山の上から望む茅渟ちぬの海は、遠く視野のはて、紀淡海峡きたんかいきょうを去来する汽船の煙が長く尾を引いて、行方も知れず空に消えてゆく。
六甲山上の夏 (新字新仮名) / 九条武子(著)