“和泉国”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いずみのくに60.0%
いづみのくに40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、ついおとなり和泉国いずみのくに信田しのだもり明神みょうじんのおやしろ月詣つきまいりをして、どうぞりっぱな子供こども一人ひとりさずくださいましと、熱心ねっしんにおいのりをしていました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
またある説では行基は三十七歳の年に、故郷の和泉国いずみのくにへ帰って来ますと、村の若い者は法師を試して見ようと思って、鮒のなますを作って置いて、むりにこれを行基にすすめた。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
私はこの話のおしまひに私の生れたさかひと云ふ街を書いて置きたく思ひます。堺は云ふまでもなく茅渟ちぬの海に面した和泉国いづみのくにの一小都市です。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
中氏は昔瓜上うりかみと称し、河内かはちの名族であつた。承応二年和泉国いづみのくに熊取村五門にうつつて、世郷士よゝがうしを以て聞えてゐた。此中氏の分家に江戸本所住の三千六百石の旗本根来ねごろ氏があつた。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)