和泉国いずみのくに)” の例文
そこで、ついおとなり和泉国いずみのくに信田しのだもり明神みょうじんのおやしろ月詣つきまいりをして、どうぞりっぱな子供こども一人ひとりさずくださいましと、熱心ねっしんにおいのりをしていました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
またある説では行基は三十七歳の年に、故郷の和泉国いずみのくにへ帰って来ますと、村の若い者は法師を試して見ようと思って、鮒のなますを作って置いて、むりにこれを行基にすすめた。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
それは和泉国いずみのくに血渟山ちぬやま寺に安置せられていた吉祥天女の摂像せつぞうについての出来事である。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)