“くさや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
草屋36.4%
草家27.3%
茅屋18.2%
草舎18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丘の真下には僅の耕地と三軒の草屋くさやとが立っていたが十六夜の月に照らされてさも懐し気に見えている。
死の復讐 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あ、草家くさや、草家、板壁。日の丸。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
理髪所とこやの隣に万屋よろずやあり、万屋の隣に農家あり、農家の前にはむしろ敷きてわらべねこと仲よく遊べる、茅屋くさやの軒先には羽虫はむしの群れ輪をなして飛ぶが夕日に映りたる
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
“並木町——いにしへ、松、桜、榎等の列樹、路をはさんでありしを以て名くと云ふ。慶安頃まで、樹間に草舎くさやありて、草履草鞋わらぢなどひさぎしのみなりしが、後漸く人家稠密に及び、遂に今の街衢をなす。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)