“ぼうおく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
茅屋94.3%
傍屋2.9%
茫屋2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余がむかし越後えちごにいて、ある田舎の妖怪屋敷を探検したことがある。その家は大なる茅屋ぼうおくにして、裏には深林と墓場とがあるのみだ。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
上には数知れぬ煙突や望楼や風見がそびえ、ぐるりには傍屋ぼうおくだの来客用に建てたいろんな家屋だのの夥しく並んでいる白い石造の邸宅は、まるで宮殿のように見える。
藁葺わらぶき屋根の古い朽ちかかった茫屋ぼうおくである。二坪の広い土間と四坪半一間の家である。予は炊事道具を揃え玄米を買った。自らかしぐ積りである。夕景玉とその母とが訪ね新香漬を予に贈ると約した。