“かやくさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
萱草66.7%
茅草33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちとやそっとの、ぶんぶんなら、夜具の襟をかぶっても、成るべくは、蛍、萱草かやくさ、行抜けに見たい了簡りょうけん。それには持って来いの診察室。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
名もない小さなその峠はまつたく雑木と萱草かやくさの繁みに覆ひかくされてゐた。××ニ至ル二里半の道標も、やつと一本の煙草を喫ひをはつてから叢の中に見出されたほど。
測量船 (新字旧仮名) / 三好達治(著)
古い壁のそば旋花ひるがおのからんだ一本の大きな水松いちいの下、茅草かやくさこけのはえている中に、一基の石がある。