“萱草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんぞう39.1%
くわんざう17.4%
かや13.0%
わすれぐさ13.0%
かやくさ8.7%
くわんさう4.3%
カンゾウ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夏は翡翠屏風光琳の筆で描いた様に、青萱まじりに萱草い花が咲く。萱、葭の穂が薄紫に出ると、秋は此小川のに立つ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
貢さんがいたのは薄暗陰鬱な世界で、りとつめたい手で撫でる様にる空気がえて黴臭い。一間程前に竹と萱草の葉とがらにえて、其奥は能く見え無かつた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
無花果の下に萱草の咲きたるは心にとまらず。ここに菊一うねありて、小菊ばかり植う。猿丸とは赤くて花の多くつく菊なり。
わが幼時の美感 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
岸の叢の中には、それを着もののにつけると物を忘れることができるという萱草も生えていたが、翁はそれも摘まなかった。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ちとやそっとの、ぶんぶんなら、夜具の襟をっても、成るべくは、蛍、萱草、行抜けに見たい了簡。それには持って来いの診察室。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
青田畦畔には處々萱草いて、くとては村落少女やさないでも、んではいて朱杯點々耕地るのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
これは萱草と書かねばその名にはなり得ない。ワスレグサの苗を食ってみると、根元に多少甘味があるから、それで甘草だというのでない。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)