“野方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のかた50.0%
のべ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五助は二人扶持六石の切米取りで、忠利の犬牽いぬひきである。いつも鷹狩の供をして野方のかたで忠利の気に入っていた。主君にねだるようにして、殉死のお許しは受けたが、家老たちは皆言った。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
六九古郷ふるさとに捨てし人の消息せうそこをだにしらで、七〇萱草わすれぐさおひぬる野方のべに長々しき年月を過しけるは、七一まことなきおのが心なりける物を。