“萱堂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
カヤダウ50.0%
かやどう16.7%
けんだう16.7%
カヤドウ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高野山往生院谷の萱堂カヤダウの聖は、真言の本山には、寄生物とも言ふべき念仏の徒であつた。これも元は、紀州由良浦の海人から出た寺奴であらうと思はれる。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
数年前の春の初め、野焼きの火が燃えのぼって来て、唯一宇あった萱堂かやどうが、たちまちあともなくなった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
酒を饗することは稀であつた。当時わたくし共は萱堂けんだうのお世話になり、あなたをも抱いたりおぶつたりしたことがある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
數年前の春の初め、野燒きの火が燃えのぼつて來て、唯一宇あつた萱堂カヤドウが、忽痕もなくなつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)