“耕地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうち50.0%
かうち33.3%
はたち16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水田すいでんのかぎりなく広い、耕地こうちの奥に、ちょぼちょぼと青い小さなひと村。二十五六戸の農家が、雑木ぞうきの森の中にほどよく安配あんばいされて、いかにもつつましげな静かな小村こむらである。
落穂 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
青田あをた畦畔くろには處々しよ/\萱草くわんさうひらいて、くさくとては村落むら少女むすめあかおびあつやさないでも、しぼんではひらいて朱杯しゆはいごと點々てん/\耕地かうちいろどるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
提灯で地面を振り照らすと、「ご覧なされ足跡が、土手下の耕地はたちを両国の方へ、走っているではござらぬかな。さて何者の足跡でござろう?」
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)