“かうち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
耕地28.6%
狡智28.6%
交趾14.3%
交馳14.3%
河内14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父親(ちゝおや)合點(がてん)の母親(はゝおや)承知(しようち)で、向島(むかうじま)へ花見(はなみ)の歸(かへ)りが夜櫻見物(よざくらけんぶつ)と成(な)つて、おいらんが、初會惚(しよくわいぼ)れ、と云(い)ふ寸法(すんぱふ)に成(な)るのであるが、耕地(かうち)二十石(にじつこく)の百姓(ひやくしやう)の次男(じなん)では然(さ)うは行(ゆ)かない。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
そのやり口が巧妙になつてからは断じてはづれなくなつた。正しかるべき人間が、いつしか狡智(かうち)と謀略にたけてゆく過程を私は身を以て知つた。
老残 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
先日(せんじつ)歳暮(せいぼ)に参(まゐ)つたら松(まつ)と梅(うめ)の地紋(ぢもん)のある蘆屋(あしや)の釜(かま)を竹自在(たけじざい)に吊(つ)つて、交趾(かうち)の亀(かめ)の香合(かうがふ)で仁清(にんせい)の宝尽(たからづく)しの水指(みづさし)といふので一ぷく頂戴(ちやうだい)しました。
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
蛇(くちなは)も閃(きらめ)きぬ、蜥蜴(とかげ)も見えぬ、其他の湿虫(しつちう)群(ぐん)をなして、縦横(じうわう)交馳(かうち)し奔走せる状(さま)、一眼(ひとめ)見るだに胸悪きに、手足を縛(ばく)され衣服を剥(は)がれ若き婦人(をんな)の肥肉(ふとりじし)を酒塩(さかしほ)に味付けられて
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
大谷(おほたに)、河内(かうち)などいふ山村を、西岸に見たが、未だ人の町へは遠い、川水は肩で呼吸をするやうに、ゴホゴホと咳きあげて、大泊門(おほせと)の急灘(きふたん)にかゝる、峡谷は一層に狭くなり、波の山が紫陽花のやうに
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)