“かはち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カハチ
語句割合
河内76.9%
加八7.7%
嘉八7.7%
川治7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自身の行く山の名も村の名も私はよく知らないのです。今でも知りません。いづれ国境の山なのでせうが、紀州境ひなのか、河内かはち境ひなのか知りませんでした。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
詳しいことは忘れたが、何でも庄屋しょうやになる人と猟師(加八かはちという名になっている)になる人の外に、狸や猪や熊や色々の動物になる人を籤引くじききできめる。
追憶の冬夜 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
婆「うちこしらえた新茶でがんす、嘉八かはちや能くお礼を申上げろ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
鬼怒川の谷では、あそこいらが一番好いところである。これに比べると、川治かはちはやゝ行き詰つてゐる。それに温泉もやゝ陰気である。
行つて見たいところ (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)