“かふち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カフチ
語句割合
河内66.7%
川内33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
河内かふち」は、河からめぐらされている土地をいう。既に人麿の歌に、「たぎつ河内かふち船出ふなでするかも」(巻一・三九)がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
天皇、御年、一百二十四歳ももちまりはたちよつ。(己巳の年八月九日崩りたまひき。)御陵は河内かふち多治比たぢひ高鸇たかわし三五にあり。
たぎ河内かふち」は、今の宮滝みやたき附近の吉野川で、水が強く廻流している地勢である。人麿は此歌を作るのに、謹んで緊張しているから、自然歌調も大きく荘厳なものになった。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
天皇御年七十八歳ななそぢまりやつ。(甲午の年正月十五日崩りたまひき。)御陵は河内かふち惠賀ゑが長枝ながえにあり。
御年一百三十歳ももぢまりみそぢ。甲午の年九月九日に崩りたまひき。御陵は、川内かふち惠賀ゑが裳伏もふしの岡にあり。