“一眼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとめ75.0%
いちがん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
エリセーフ氏が外国人であることは、一眼ひとめに分ることである。現代の日本人ならば、「あなたは日本字が読めるのですか」ときくだろう。
日本のこころ (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
仁右衛門は場主の一眼ひとめでどやし付けられて這入る事も得せずにしりごみしていると、場主の眼がまた床の間からこっちに帰って来そうになった。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
左の眼が悪いときは、悪い方の眼は見えないから右の一眼いちがん前面ぜんめんを見ることになる。そのためには顔を正面に向けていたのでは、左の方が見えない。
間諜座事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
或夜文一郎はふとめて、かたわらしている女を見ると、一眼いちがんを大きく睜開みひらいて眠っている。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)