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一眼
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いちがん
ふりがな文庫
“
一眼
(
いちがん
)” の例文
左の眼が悪いときは、悪い方の眼は見えないから右の
一眼
(
いちがん
)
で
前面
(
ぜんめん
)
を見ることになる。そのためには顔を正面に向けていたのでは、左の方が見えない。
間諜座事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
或夜文一郎はふと
醒
(
さ
)
めて、
傍
(
かたわら
)
に
臥
(
ふ
)
している女を見ると、
一眼
(
いちがん
)
を大きく
睜開
(
みひら
)
いて眠っている。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
三味線
背負
(
しょ
)
つた乞食坊主が、
引掻
(
ひっか
)
くやうにもぞ/\と肩を
揺
(
ゆす
)
ると、
一眼
(
いちがん
)
ひたと
盲
(
し
)
ひた、
眇
(
めっかち
)
の青ぶくれの
面
(
かお
)
を向けて、
恁
(
こ
)
う、
引傾
(
ひっかたが
)
つて、
熟
(
じっ
)
と紫玉の其の
状
(
さま
)
を
視
(
み
)
ると、肩を
抽
(
ぬ
)
いた
杖
(
つえ
)
の
尖
(
さき
)
が
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
曳かれ来てうしろ振り向く
雄
(
を
)
の
牛
(
うし
)
の
一眼
(
いちがん
)
光る穂薄の風 (一二九頁)
文庫版『雀の卵』覚書
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
軒窗に
一眼
(
いちがん
)
ありて其れよりぞ
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
▼ もっと見る
そんなわけだから、
一眼
(
いちがん
)
になって異常な視神経の発達により、普通の人には
到底
(
とうてい
)
見えない赤外線までが、アリアリと彼女の
網膜
(
もうまく
)
には
映
(
えい
)
ずるようになったのだ。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
首を
引傾
(
ひっかたむ
)
けた同じ方の
一眼
(
いちがん
)
が白くどろんとして
潰
(
つぶ
)
れて居る。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“一眼”の意味
《名詞》
一眼(いちがん)
目の一つ。片方の目。
隻眼。独眼。
ひとめ見ること。
カメラのレンズが一つであること。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
“一眼”で始まる語句
一眼鏡