“睜開”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みひら50.0%
そうかい25.0%
さうかい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
漸くまどろみかけてゐた彼はハツと眼を睜開みひらき、そして黙つて耳を澄ましてゐた。風で折れた木の枯枝が窓の戸に当るのかなと思つた。しかし又コツ/\と叩く音は聞こえた。
ト末の方はもはや命令的に、早口に能弁のうべんにまくし立てた。そのあとについて和尚は例の小さな円い眼に力を入れて睜開そうかいしながら
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
赤や紫の見える可笑しい程華美はででは有るが然しもう古びかへつた馬鹿に大きくて厚い蒲団の上に、小さな円い眼を出来るだけ睜開さうかいしてムンヅと坐り込んでゐた。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)