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睜開
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みひら
ふりがな文庫
“
睜開
(
みひら
)” の例文
漸くまどろみかけてゐた彼はハツと眼を
睜開
(
みひら
)
き、そして黙つて耳を澄ましてゐた。風で折れた木の枯枝が窓の戸に当るのかなと思つた。しかし又コツ/\と叩く音は聞こえた。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
或夜文一郎はふと
醒
(
さ
)
めて、
傍
(
かたわら
)
に
臥
(
ふ
)
している女を見ると、
一眼
(
いちがん
)
を大きく
睜開
(
みひら
)
いて眠っている。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
忽然として我れを忘れた歓喜と此世ならぬ陶酔との絶頂にあつた一同の顔は一斉に化石した如く蒼く
硬
(
こは
)
ばり、そして彼等は、ハツと一時に息をひそめて、
睜開
(
みひら
)
いた視線を其方に向けた。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
睜
部首:⽬
13画
開
常用漢字
小3
部首:⾨
12画
“睜”で始まる語句
睜