“鬼一法眼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きいちほうげん80.0%
きいちほふげん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
将来は、鬼一法眼きいちほうげんの伝を汲み、京八流の真髄しんずいを参酌して、吉岡流の一派をなされた拳法先生のごとく、自分も至らぬ身ながら一心に励んで、宮本流をてたいのが望みでございます。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たとえば鬼一法眼きいちほうげんから兵法の秘書を取り出したと説かんがために、義経は中途で一度、中仙道を通って奥州から京へ帰ってこなければならなかった。弁慶が家来になるのもその際の話になっている。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
十月の浅草座へは、九蔵が戻つて「鬼一法眼きいちほふげん」を出した。虎蔵が家橘、智恵内芝鶴、皆鶴姫女寅と言ふ顔ぶれである。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)