怪力かいりき)” の例文
手もとへよせて、怪力かいりき若僧わかそうが、また、虫でもつまむように引っとらえた時である。いつか、六部ろくぶのうしろまで進んできたひんよき公達きんだち
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二三人の機械人間は、扉に体あたりをしていたが、さすがの機械人間の怪力かいりきにも、この厚い鉄の扉は、びくともしなかった。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それでは、宇治山田の米友の槍の手並と、その矮躯短身わいくたんしんのうちにひそむ非凡の怪力かいりきを知って、それに怖れをなしているのか。そうでもあるまい。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
精巧せいこうな機械の力で動く、この機械人間の恐ろしい怪力かいりきは、少年たちも毎日のように、自分らの目で見ていたのである。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
むらがるつるぎを雑草ともおもわず、押しかかるやりぶすまをれ木のごとくうちはらって、縦横無尽じゅうおうむじんとあばれまわる怪力かいりきは、さながら金剛力士こんごうりきしか、天魔神てんまじんか。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さてはこいつが、伊那丸いなまる幕下ばっかでも、怪力かいりき第一といわれた加賀見忍剣かがみにんけんだな……」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「もっと徹底的てっていてきにしらべましょう。しかしあれは怪力かいりきを持っていて、危険きわまりないものですから、ぴかりと光ってあらわれたら、すぐ警官隊はそれをたたき伏せなければ、あぶないですよ」
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
19 怪力かいりき
火星兵団 (新字新仮名) / 海野十三(著)
怪物かいぶつ怪力かいりき
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)