“じゅうおうむじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
縦横無尽85.7%
縦横十文字14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは幅の広い地下穿きらしいもので、その辺をやたらに歩き廻ったと見えて、縦横無尽じゅうおうむじんの跡がついている。
夢遊病者の死 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
軍事にかけては、ほとんど天才と言っていい大村は、新政府の中枢ちゅうすうともいうべき兵部大輔のこの要職を与えられると一緒に、ますますその経綸けいりんを発揮して、縦横無尽じゅうおうむじんの才をふるい出したのである。
流行暗殺節 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
一生懸命で、上からブラ下げた綱にすがりながら、船の横っ腹に取付いて、穴の周囲にポンポンポンと釘を打ち並べると、八番ぐらいの銅線を縦横十文字じゅうおうむじんに引っかけまわした。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)