“よしや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
假令18.2%
縱令18.2%
縦令9.1%
義哉9.1%
乃至9.1%
仮令9.1%
吉屋9.1%
吉谷9.1%
善也9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
假令よしやわれ男に生るとも、抱かば折るべき女には懸想けさうせざるべしといへり。われは覺えず失笑せり。想ふにサンタは話の理に墜つるを嫌ふ性なれば、始より我を失笑せしめんとて此説をなしゝならんか。
金をば薄き給金を拆きて還し參らせん、縱令よしや我身は食はずとも。それもならずば母の言葉に。
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
たもとを分つはたゞ一瞬の苦艱くげんなりと思ひしは迷なりけり。我身の常ならぬが漸くにしるくなれる、それさへあるに、縦令よしやいかなることありとも、我をばゆめな棄て玉ひそ。母とはいたく争ひぬ。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「否、かく衣を更め玉ふを見れば、何となくわが豊太郎の君とは見えず。」又た少し考へて。「縦令よしや富貴になり玉ふ日はありとも、われをば見棄て玉はじ。我病は母ののたまふ如くならずとも。」
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
義哉よしやはこんなことを想いながら、部屋に残っている脂粉の香に、うっとりと心をときめかした。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ちょうど同じ夜のことであったが、芝三田の義哉よしやの家では、奇怪な事件が行なわれた。主人義哉が出かけて行った後、小間使のお花は雇女ばあやと一緒に、台所で炊事を手伝っていた。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
斯て天眼通てんがんつうを得たる大岡殿が義理ぎり明白めいはくの吟味にさしも強惡きやうあくの平左衞門一言の答へもならず心中歎息たんそくして居たりしかば越前守殿もあるべしと思はれ乃至よしや其方此上富婁那ふるなべん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
仮令よしや時計を見たって三十分も四十分も違ってるのが沢山ザラだから駄目ですヨ
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
五月十九日 鎌倉、吉屋よしや信子邸句会。大仏裏、小谷戸。
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
面白いのは吉谷よしやさまの御詣りである。此晩は成人の婦女ばかりで、男は一切立入らしめず、歌をうたひ噺をして樂しげに夜を更かす習ひである。
伊豆大島の話 (旧字旧仮名) / 柳田国男(著)
「結城善也よしやと申します」
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)