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強惡
読み方 | 割合 |
がうあく | 50.0% |
きやうあく | 50.0% |
見拔れ追々證人等も引合せらるゝことになりしかば
流石強惡の久兵衞も
巧みし事ども彌々露顯と
觀念なし居たり
然ば越前守殿の裁許は實に天眼通を
ば
懸たりける
折節山風
烈くして
炎は所々へ
燃移れば三十一人の小賊共スハ
大變なりと
慌騷ぐも
毒酒に五體の
利ざれば
憐れむべし
一人も殘らず
燒燗て
死亡に及ぶを
強惡の三人は是を
斯て
天眼通を得たる大岡殿が
義理明白の吟味にさしも
強惡の平左衞門一言の答へもならず心中
歎息して居たりしかば越前守殿
然もあるべしと思はれ
乃至其方此上
富婁那の
辯を