“ないし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ナイシ
語句割合
乃至91.8%
内侍6.5%
内子0.6%
及至0.6%
内眥0.3%
常識乃至0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だからロシヤ人は普通まるっきり無知か、乃至ないしは非常に無知なのだ。——そんな意味のことが、チェーホフの『手帖』に書いてある。
使いの内侍ないしが、民人として国王の命にそむくことはできぬと言葉をはげましていうと、「国王の仰せ事をそむかば、はや殺し給ひてよかし」
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
雨窓無聊ぶりよう、たまたま内子ないし『八犬伝』を読むを聞いて戯れに二十首を作る
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
東京市の貧弱なる膨脹に付け込んで、最低度の資本家が、なけなしの元手を二割及至ないし三割の高利に廻そうと目論もくろんで、あたじけなくこしらえ上げた、生存競争の記念かたみであった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
眼輪匝筋がんりんそうきんは豊かに肥え、上眼瞼うわまぶたは美しく盛り上って眼瞼軟骨の発達を思わせる。眼瞼の遊離縁も分厚く、内眥ないし外眥がいしの釣合は上りもせず下りも為ない。そして涙湖、涙阜るいふが異様な魅力を以て光っている。
九代目団十郎の首 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
その謎を構成している諸材料に関する常識乃至ないしは説明だけの知識でもって
軍用鼠 (新字新仮名) / 海野十三(著)