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例
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たとえ
ふりがな文庫
“
例
(
たとえ
)” の例文
「
例
(
たとえ
)
を申したのじゃ。何も難しい意味ではない。そなたが嫁ぐ山木判官兼隆は、幸いにも、平氏の同族。——末長う、貞節に
侍
(
かしず
)
けよ」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
又は変態怪奇を極めた
所業
(
しわざ
)
を平気で演じて行く
例
(
たとえ
)
は、随分沢山に伝わっておりますので……
況
(
いわ
)
んや若林博士のような特殊な体質と頭脳を持った人間が
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「そうじゃないのよ。そうじゃないけれども——まあ
例
(
たとえ
)
に云うと、あの小野さんと云う方があるでしょう」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
永いものの
例
(
たとえ
)
にされている、春の日も暮れて夜となり、下鍛冶屋宿、上鍛冶屋宿、住吉、畔、高台寺、甲府の城下へはいった頃には、一番鶏の啼くほどの、深い夜となっていた。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
私
(
わたくし
)
どもが
浅慮
(
あさはか
)
な考えから思って見ますると、早い
例
(
たとえ
)
が、我々どもでも何か考えごとをして居りますときは、側で
他人様
(
ひとさま
)
から話を仕掛けられましても精神が
外
(
ほか
)
へ
走
(
は
)
せて居りますので
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
例
(
たとえ
)
ば書方を学ぶにしても同じ先生の弟子は十人が十人全く同じような字を書いて居るが、だんだん年をとって経験を積み一個の見識が出来るに従って
自
(
おのずか
)
ら
各
(
おのおの
)
の持前の特色が現われて来て
病牀苦語
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
大きみの千世の
例
(
たとえ
)
と老がつむ
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
「あなたは、愛してござる男と、絶えず離れておる
象
(
かたち
)
じゃ。それがよくない。去る者うとしという
例
(
たとえ
)
に洩れぬ方じゃ。なるべくその男の側を離れぬがよい。殊に、土地を離れたらこの縁は切れますぞ」
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
例
常用漢字
小4
部首:⼈
8画
“例”を含む語句
慣例
例之
例令
常例
定例
例外
例年
例日
通例
先例
實例
比例
恒例
例証
実例
惡例
例刻
其例
好例
吉例
...