“さながら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宛然91.1%
宛如4.4%
如実1.1%
1.1%
宛態1.1%
雖然1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宛然さながら生けるが如くならしむるものはけだしそのモデルと時代を同じくし感情をともにする作家でなければならない。
十日の菊 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
フト前日の新聞を取り上げて見ると、この一隊の演習行軍の記事が出てゐて、「宛然さながら一幅の繪卷物の如し」と書いてあつた。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
——宛如さながらあき掛稻かけいねに、干菜ほしな大根だいこんけつらね、眞赤まつか蕃椒たうがらしたばまじへた
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
詩人しじんこれでは、鍛冶屋かじや職人しよくにん宛如さながらだ。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
およ是等これら一味の友にわが見得せる所を如実さながらに分かち伝へんが為めに語らんとはするなり。
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
明治維新以来東西両文明の接触は彼にのみ利多くして我に益なき事さながら硝子玉がらすだまを以て砂金に換へたる野蛮島の交易を見るに異ならず。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
釣枝、立木たちき、岩組、波布なみぬの、浪板の如きはなはだしく不自然なる大道具おおどうぐさながら浮世絵における奥村政信おくむらまさのぶ鈴木春信すずきはるのぶらの美人画の背景にひとし。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
元氣の好い者は、ノートを高く振𢌞して、宛態さながらに演習に部下でも指揮するやうな勢だ、てもなく解剖室へ吶喊とつかんである。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
雖然さながら人間生活状態の縮圖である。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)