“晦渋”のいろいろな読み方と例文
旧字:晦澁
読み方割合
かいじゅう91.7%
かいじゆう4.2%
くわいじふ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手段のために主要な意志の表示が不自由になり、迂遠うえんになり、あるいは晦渋かいじゅうになるようでは、決して最上の手段といわれないのです。
然れども又いたづらに晦渋かいじゆうと奇怪とを以て象徴派を攻むる者に同ぜず。幽婉奇聳きしようの新声、今人胸奥の絃に触るるにあらずや。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
晦渋くわいじふ曖昧あいまいな陰鬱さの正反対で、男性的に朗々としてゐるし、形骸的な固さでない、みづみづとした印象に富んでゐる。
秋艸道人の書について (新字旧仮名) / 吉野秀雄(著)