“かいじゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
晦渋52.4%
懐柔28.6%
怪獣14.3%
海獣2.4%
潰汁2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこにある程度まで晦渋かいじゅうと抵抗とがまぬがれがたく、甘脆かんぜい軽快な読物にのみ慣れた読者には取りつきにくい点がなくもない。
さらに一人、さらにまた一人と、六人いる少年たちが全部、暗黙のうちに共同戦線を張って、私を懐柔かいじゅうし、征服しようとした。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そして、みるからおそろしい一ぴきの怪獣かいじゅうが、あらわれるなり、せなかを立ててむかってきたので、商人はおびえ上がって、気がとおくなりかけました。
と、熊蔵が、用意ようい松明たいまつを持たせて中にすすむと、清水にぬれて海獣かいじゅうはだのようにヌルヌルした岩壁がんぺきを、無数むすう沢蟹さわがにが走りまわったのに、ハッとした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
エルカラとコラヴァとカスワとイラルから成る多美児タミル族が、カランダガラの山腹に、峡谷に、平原に、カラ・オヤの河べりに、白藻苔セイロン・モス潰汁かいじゅうで、和蘭更紗オランダさらさ腰巻サアロンで、腕輪で、水甕みずがめ
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)