トップ
>
宛如
>
さながら
ふりがな文庫
“
宛如
(
さながら
)” の例文
詩人
(
しじん
)
も
此
(
これ
)
では、
鍛冶屋
(
かじや
)
の
職人
(
しよくにん
)
に
宛如
(
さながら
)
だ。が、
其
(
そに
)
の
煮
(
に
)
る、
鋳
(
い
)
る、
錬
(
ね
)
りつゝあるは
何
(
なん
)
であらう。
没薬
(
もつやく
)
、
丹
(
たん
)
、
朱
(
しゆ
)
、
香
(
かう
)
、
玉
(
ぎよく
)
、
砂金
(
さきん
)
の
類
(
るゐ
)
ではない。
蝦蟇
(
がま
)
の
膏
(
あぶら
)
でもない。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
師弟の間柄が
宛如
(
さながら
)
商売取引のように成ったのを、悉く不満に存じ居る折柄、是非先生の御看病を……
死剣と生縄
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
宛如
(
さながら
)
、狂人、乱心のものと覚えたが、いまの気高い姿にも、
慌
(
あわ
)
てゝあとへ
退
(
ひ
)
かうとしないで、ひよろりとしながら前へ出る時、
垂々
(
たらたら
)
と血の
滴
(
したた
)
るばかり
抜刀
(
ばっとう
)
の
冴
(
さえ
)
が、
脈
(
みゃく
)
を打つてぎらりとして
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
宛如
(
さながら
)
、
秋
(
あき
)
の
掛稻
(
かけいね
)
に、
干菜
(
ほしな
)
、
大根
(
だいこん
)
を
掛
(
か
)
けつらね、
眞赤
(
まつか
)
な
蕃椒
(
たうがらし
)
の
束
(
たば
)
を
交
(
まじ
)
へた、
飄逸
(
へういつ
)
にして
錆
(
さび
)
のある
友禪
(
いうぜん
)
を
一面
(
いちめん
)
ずらりと
張立
(
はりた
)
てたやうでもあるし、しきりに
一小間々々
(
ひとこま/\
)
に、
徳利
(
とくり
)
にお
猪口
(
ちよく
)
、お
魚
(
さかな
)
に
扇
(
あふぎ
)
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
宛
常用漢字
中学
部首:⼧
8画
如
常用漢字
中学
部首:⼥
6画
“宛”で始まる語句
宛
宛然
宛名
宛行
宛城
宛嵌
宛転
宛字
宛子
宛子城