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宛
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さながら
ふりがな文庫
“
宛
(
さながら
)” の例文
釣枝、
立木
(
たちき
)
、岩組、
波布
(
なみぬの
)
、浪板の如き
甚
(
はなはだ
)
しく不自然なる
大道具
(
おおどうぐ
)
は
宛
(
さながら
)
浮世絵における
奥村政信
(
おくむらまさのぶ
)
鈴木春信
(
すずきはるのぶ
)
らの美人画の背景にひとし。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
俳優は皆奇異なる
鬘
(
かつら
)
と衣裳とのために身体の自由を失ひたるものの如く、
台詞
(
せりふ
)
の音声は
晦渋
(
かいじゅう
)
にして変化に乏しきこと
宛
(
さながら
)
僧侶
(
そうりょ
)
の
読経
(
どきょう
)
を聞くの
思
(
おもい
)
ありき。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
明治維新以来東西両文明の接触は彼にのみ利多くして我に益なき事
宛
(
さながら
)
硝子玉
(
がらすだま
)
を以て砂金に換へたる野蛮島の交易を見るに異ならず。真に笑ふべき
也
(
なり
)
。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
宛
常用漢字
中学
部首:⼧
8画
“宛”を含む語句
宛然
宛行
宛転
宛名
名宛
宛嵌
宛如
押宛
宛所
宛城
宛字
手宛
大宛
人宛
目宛
引宛
宛転滑脱
宛込
宛転悠揚
幸子宛
...