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厠上
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しじょう
ふりがな文庫
“
厠上
(
しじょう
)” の例文
「
厠上
(
しじょう
)
」のほうは人によると現在でも適用するかもしれない。自分の知っている人の内でも、たぶんそうらしいと思われるほどの長時間をこの境地に安住している人はある。
路傍の草
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
彼は度たび本を前に夜を徹したことを覚えている。いや、
几上
(
きじょう
)
、車上、
厠上
(
しじょう
)
、——時には路上にも熱心に本を読んだことを覚えている。木剣は
勿論
(
もちろん
)
「水滸伝」以来二度と彼の手に取られなかった。
大導寺信輔の半生:――或精神的風景画――
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
鞍上
(
あんじょう
)
と
厠上
(
しじょう
)
の場合にはこれが明白であるが
枕上
(
ちんじょう
)
ではこれが明白でないように見える。
路傍の草
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
「
三上
(
さんじょう
)
」という言葉がある。
枕上
(
ちんじょう
)
鞍上
(
あんじょう
)
厠上
(
しじょう
)
合わせて三上の意だという。「いい考えを発酵させるに適した三つの環境」を対立させたものとも解釈される。なかなかうまい事を言ったものだと思う。
路傍の草
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
“厠上”の意味
《名詞》
厠(便所)の上。便所に入っている最中。
(出典:Wiktionary)
厠
漢検1級
部首:⼚
11画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“厠”で始まる語句
厠
厠与
厠卒
厠役
厠戸
厠溷
厠籌
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厠椅子