“刺衝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ししょう80.0%
ししよう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その学者は決して懶惰らんだ無為むい日月じつげつを消する者に非ず、生来の習慣、あたかも自身の熱心に刺衝ししょうせられて、勉強せざるをえず。
学問の独立 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
平生これを忘れんと欲するも忘るるあたわず。つねに吾人を刺衝ししょうして寸時もとどまらず。しかして吾人は今日に至りて黙せんと欲するも黙するあたわざるを感ず。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
想世界は社界の不調子を知らざるうちにこそ成立すべけれ、既に浮世の刺衝ししように当りたる上は、しや苦戦搏闘するとても、遂には弓折れ尽くるの非運を招くに至るこそ理の数なれ。
厭世詩家と女性 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)