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嗤笑
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ししょう
ふりがな文庫
“
嗤笑
(
ししょう
)” の例文
……今後もし夫人を離婚せられずんば、……貴下は万人の
嗤笑
(
ししょう
)
する所となるも……
微衷不悪
(
びちゅうあしからず
)
御推察……敬白。貴下の忠実なる友より。
影
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
世人殊に詩人、俳人、歌よみ、活け花師などは早速この間違った旧説から蝉脱して正に就き識者の
嗤笑
(
ししょう
)
を返上せねばなるまい。
植物一日一題
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
と言うて、
縷々
(
るる
)
自己の所信を述べ、故にかかる契約を無視すれば、正義を如何にせん、天下後世の識者の
嗤笑
(
ししょう
)
を如何にせん。
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
現にホトトギス発行所がこの丸ビルの一室に陣取るという事は、あまり突飛なこととして、初めは人人の
嗤笑
(
ししょう
)
を受けた。
丸の内
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
そして阿賀妻にとっては、その
嗤笑
(
ししょう
)
は堀大主典であらねばならなかった。なぜお笑いなされた! と彼はまなじりを立てた。そこから一歩も退けない交渉であった。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
▼ もっと見る
宜
(
むべ
)
なる
哉
(
かな
)
、
縲絏
(
るいせつ
)
の
辱
(
はずかし
)
めを受けて獄中にあるや、同志よりは背徳者として
擯斥
(
ひんせき
)
せられ、牢獄の役員にも
嗤笑
(
ししょう
)
せられて、やがて公判開廷の時ある壮士のために傷つけられぬ。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
碩学大家の
嗤笑
(
ししょう
)
を招くも、またあえて辞せざるところなり。
妖怪学講義:02 緒言
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
嗤笑
(
ししょう
)
の声を聞けば、彼はさらに槌を持つ手に力を籠めた。
恩讐の彼方に
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
わたくしは人の
嗤笑
(
ししょう
)
を顧ず、これをここに録したい。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
東京市民が現に腐心しつつあるものは、しばしば外国の旅客に
嗤笑
(
ししょう
)
せらるる
小人
(
ピグミイ
)
の銅像を建設することでもない。ペンキと電灯とをもって広告と称する下等なる装飾を試みることでもない。
松江印象記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“嗤笑”の意味
《名詞》
嗤笑(ししょう)
相手を見下して笑うこと。嘲笑うこと。
(出典:Wiktionary)
嗤
漢検1級
部首:⼝
13画
笑
常用漢字
小4
部首:⽵
10画
“嗤”で始まる語句
嗤