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何處
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いづく
ふりがな文庫
“
何處
(
いづく
)” の例文
新字:
何処
曉
(
あかつき
)
の
頃
(
ころ
)
になつて
漸
(
やうや
)
く
水
(
みづ
)
も
盡
(
つ
)
きたので、
二人
(
ふたり
)
は
其
(
その
)
中
(
なか
)
に
入
(
い
)
り、
今
(
いま
)
は
何處
(
いづく
)
と
目的
(
めあて
)
もなく、
印度洋
(
インドやう
)
の
唯中
(
たゞなか
)
を
浪
(
なみ
)
のまに/\
漂流
(
たゞよ
)
つて
居
(
を
)
るのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
たきもしめざる
蘭麝
(
らんじや
)
おのづから
薫
(
かを
)
りて、
其
(
そ
)
の
行
(
ゆ
)
くや
蛺蝶
(
けふてふ
)
相飛
(
あひと
)
べり。
蒲柳
(
ほりう
)
纖弱
(
せんじやく
)
、
羅綺
(
らき
)
にだも
勝
(
た
)
へ
難
(
がた
)
し。
麗娟
(
りけん
)
常
(
つね
)
に
身
(
み
)
の
何處
(
いづく
)
にも
瓔珞
(
やうらく
)
を
挂
(
か
)
くるを
好
(
この
)
まず。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此家
(
こヽ
)
にも
學校
(
がくかう
)
にも
腦病
(
なうびやう
)
の
療養
(
れうやう
)
に
歸國
(
きこく
)
といひ
立
(
た
)
て、
立
(
たち
)
いでしまヽ
一月
(
ひとつき
)
ばかりを
何處
(
いづく
)
に
潜
(
ひそ
)
みしか、
戀
(
こひ
)
の
奴
(
やつこ
)
のさても
可笑
(
をか
)
しや、
香山家
(
かやまけ
)
の
庭男
(
にはをとこ
)
に
住
(
す
)
み
込
(
こ
)
みしとは。
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
立て皆々
出會々々
(
であへ/\
)
と云程こそあれ吾助は
見咎
(
みとがめ
)
られては一大事と豫て拵へ置たる
迯道
(
にげみち
)
より彼の一包を
携
(
たづさ
)
へて
何處
(
いづく
)
ともなく
迯失
(
にげうせ
)
けり其後へ若黨下部等は喜内が聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
輕しと
喞
(
かこ
)
ちし三尺二寸、
双腕
(
もろうで
)
かけて疊みしはそも何の爲の
極意
(
ごくい
)
なりしぞ。祖先の苦勞を忘れて風流三昧に
現
(
うつゝ
)
を拔かす當世武士を尻目にかけし、半歳前の我は今
何處
(
いづく
)
にあるぞ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
▼ もっと見る
ここに
倭
(
やまと
)
の
漢
(
あや
)
の
直
(
あたへ
)
の祖、
阿知
(
あち
)
の直、盜み出でて、御馬に乘せまつりて、
倭
(
やまと
)
にいでまさしめき。かれ
多遲比野
(
たぢひの
)
六
に到りて、寤めまして詔りたまはく、「
此處
(
ここ
)
は
何處
(
いづく
)
ぞ」と詔りたまひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
主人
(
あるじ
)
は温顏もて我を迎へ、我身を囘抱して、再見の喜を述べたり。われは二婦人の
何處
(
いづく
)
に在るを問ひぬ。彼等は親族と共にパヅアに往きたり、二三日の後ならでは歸り來ざるべしといふ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
何處
(
いづく
)
の蟹。
百傳
(
ももづた
)
ふ。
角鹿
(
つぬが
)
の蟹。
横去
(
よこさら
)
ふ。
何處
(
いづく
)
に到る。……
陰火
(旧字旧仮名)
/
太宰治
(著)
失ひし翼をば
何處
(
いづく
)
に得べき
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
耳
(
みゝ
)
を
傾
(
かたむ
)
けると、
何處
(
いづく
)
ともなく
鼕々
(
とう/\
)
と
浪
(
なみ
)
の
音
(
おと
)
の
聽
(
きこ
)
ゆるのは、
此
(
この
)
削壁
(
かべ
)
の
外
(
そと
)
は、
怒濤
(
どとう
)
逆卷
(
さかま
)
く
荒海
(
あらうみ
)
で、
此處
(
こゝ
)
は
確
(
たしか
)
に
海底
(
かいてい
)
數十
(
すうじふ
)
尺
(
しやく
)
の
底
(
そこ
)
であらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
さりながら
先祖
(
せんぞ
)
に
對
(
たい
)
し
家
(
いへ
)
に
對
(
たい
)
する
孝
(
かう
)
は
二人
(
ふたり
)
が
命
(
いのち
)
なり
捨
(
す
)
てゝ
榮
(
はえ
)
ある
身
(
み
)
ぞと
思
(
おも
)
へば
何處
(
いづく
)
に
殘
(
のこ
)
る
未練
(
みれん
)
もなしいざ
身支度
(
みじたく
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
するのみなり時に半四郎は
大音
(
だいおん
)
上
(
あげ
)
盜人
(
どろばう
)
が
這入
(
はひり
)
しぞや家内の者共
起給
(
おきたま
)
へ/\と
呼
(
よばは
)
るにぞ夫れと云つゝ亭主は
勿論
(
もちろん
)
飯焚
(
めしたき
)
下男迄一同に騷ぎ
立
(
たち
)
盜人は
何處
(
いづく
)
へ這入しと六尺棒或ひは
麺棒
(
めんぼう
)
又は
箒
(
はゝき
)
摺子木
(
すりこぎ
)
など得物を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
否々、我は
明日
(
あす
)
此地を立たんとす。ベルナルドオ。そは
何處
(
いづく
)
へ往くにか。われ。ヱネチアに往くなり。ベルナルドオ。汝が漫遊の日程は、よも變更を
容
(
ゆる
)
さぬにはあらざるべし。
枉
(
ま
)
げて我言に從はずや。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
この
蟹
(
かに
)
や
三
何處
(
いづく
)
の蟹。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
此時
(
このとき
)
不意
(
ふゐ
)
に、
車外
(
しやぐわい
)
の
猛獸
(
まうじう
)
の
群
(
むれ
)
は
何者
(
なにもの
)
にか
愕
(
おどろ
)
いた
樣子
(
やうす
)
で、
一時
(
いちじ
)
に
空
(
そら
)
に
向
(
むか
)
つて
唸
(
うな
)
り
出
(
だ
)
した。
途端
(
とたん
)
、
何處
(
いづく
)
ともなく、
微
(
かす
)
かに
一發
(
いつぱつ
)
の
銃聲
(
じうせい
)
!
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
そも/\
流
(
なが
)
れに
塵
(
ちり
)
一ツ
浮
(
うか
)
びそめし
初
(
はじ
)
めにて、
此心
(
このこゝろ
)
更
(
さら
)
に
追
(
お
)
へども
去
(
さ
)
らず、
澄
(
す
)
まさんと
思
(
おも
)
ふほど
掻
(
か
)
きにごりて、
眞如
(
しんによ
)
の
月
(
つき
)
の
影
(
かげ
)
は
何處
(
いづく
)
、
朦々朧々
(
もう/\ろう/\
)
の
淵
(
ふち
)
ふかく
沈
(
しづ
)
みて
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
盜
(
ぬす
)
み出し
其上
(
そのうへ
)
臺所
(
だいどころ
)
へ火を付
何處
(
いづく
)
共
(
とも
)
なく
迯失
(
にげうせ
)
けり
折節
(
をりふし
)
風
(
かぜ
)
烈
(
はげし
)
く忽ち
燃上
(
もえあがり
)
しかば
驚破
(
すは
)
火事
(
くわじ
)
よと近邊大に騷ぎければ喜八はまご/\して居たりしが
狼狽
(
うろたへ
)
漸々
(
やう/\
)
屋根よりは
下
(
おり
)
たれ共
足
(
あし
)
縮
(
ちゞみ
)
て
歩行
(
あゆま
)
れず殊に金子と
庖丁
(
はうちやう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
しのばゞ
何處
(
いづく
)
も
事
(
こと
)
なく
納
(
をさ
)
まるべきなり
何氣
(
なにげ
)
なき
孃
(
じよう
)
さまが
八重
(
やへ
)
や
八重
(
やへ
)
やと
相談相手
(
はなしあひて
)
に
遊
(
あそ
)
ばすを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
時
(
とき
)
はあるもの
飯田町
(
いひだまち
)
の
學校
(
がくかう
)
より
歸
(
かへ
)
りがけ、
日暮
(
ひく
)
れ
前
(
まへ
)
の
川岸
(
かし
)
づたひを
淋
(
さび
)
しく
來
(
く
)
れば、うしろより、
掛
(
か
)
け
聲
(
ごゑ
)
いさましく
駈
(
か
)
け
拔
(
ぬ
)
けし
車
(
くるま
)
のぬしは
令孃
(
ひめ
)
なりけり、
何處
(
いづく
)
の
歸
(
かへ
)
りか
高髷
(
たかまげ
)
おとなしやかに
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其
(
その
)
恨
(
うら
)
み
骨髓
(
こつずい
)
に
徹
(
とほ
)
りてそれよりの
見
(
み
)
る
目横
(
めよこ
)
にか
逆
(
さか
)
にか、
女髮結
(
をんなかみゆひ
)
の
留
(
とめ
)
を
捉
(
と
)
らへて
珍事
(
ちんじ
)
唯今
(
たゞいま
)
出來
(
しゆつたい
)
の
顏
(
かほ
)
つきに、
例
(
れい
)
の
口車
(
くちぐるま
)
くる/\とやれば、
此
(
この
)
電信
(
でんしん
)
の
何處
(
いづく
)
までかゝりて、一
町
(
てう
)
毎
(
ごと
)
に
風説
(
うはさ
)
は
太
(
ふと
)
りけん
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
玉
(
たま
)
の
姫樣
(
ひめさま
)
御出生
(
ごしつしやう
)
と
聞
(
き
)
きも
敢
(
あ
)
へず、
散
(
ち
)
るや
櫻
(
さくら
)
の
我
(
わ
)
が
名
(
な
)
空
(
むな
)
しく
成
(
なり
)
ぬるを、
何處
(
いづく
)
に
知
(
し
)
りてか
六三
(
ろくさ
)
天地
(
てんち
)
に
哭
(
なげ
)
きて、
姫
(
ひめ
)
が
命
(
いのち
)
は
我
(
わ
)
れ
故
(
ゆゑ
)
と
計
(
ばかり
)
、
短
(
みじ
)
かき
契
(
ちぎ
)
りに
淺
(
あさ
)
ましき
宿世
(
しゆくせ
)
を
思
(
おも
)
へば、
一人
(
ひとり
)
殘
(
のこ
)
りて
我
(
わ
)
れ
何
(
なん
)
とせん
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
處
部首:⾌
11画
“何處”で始まる語句
何處迄
何處邊
何處其處
何處开處