“摺子木”の読み方と例文
読み方割合
すりこぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猿であろうが摺子木すりこぎであろうが、それが純粋な猿や摺子木として取扱われている間は漫画の領域に這入はいり得ないように思われる。
漫画と科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
いきなり後足で砂をるようなどろんだ、だがなあお笛、天道さまは見とおしだ、百日余り足を摺子木すりこぎにしたお蔭で、ようやくこことつきとめて来た、お笛
明暗嫁問答 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
尾田のすぐ左隣の男は、摺子木すりこぎのように先の丸まった手をだらりと寝台から垂らしてい、その向かいは若い女で、仰向いている貌は無数の結節で荒れ果てていた。
いのちの初夜 (新字新仮名) / 北条民雄(著)