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摺子木
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すりこぎ
ふりがな文庫
“
摺子木
(
すりこぎ
)” の例文
猿であろうが
摺子木
(
すりこぎ
)
であろうが、それが純粋な猿や摺子木として取扱われている間は漫画の領域に
這入
(
はい
)
り得ないように思われる。
漫画と科学
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
いきなり後足で砂を
蹴
(
け
)
るようなどろんだ、だがなあお笛、天道さまは見とおしだ、百日余り足を
摺子木
(
すりこぎ
)
にしたお蔭で、ようやくこことつきとめて来た、お笛
明暗嫁問答
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
尾田のすぐ左隣の男は、
摺子木
(
すりこぎ
)
のように先の丸まった手をだらりと寝台から垂らしてい、その向かいは若い女で、仰向いている貌は無数の結節で荒れ果てていた。
いのちの初夜
(新字新仮名)
/
北条民雄
(著)
たとえば
味噌
(
みそ
)
を
摺
(
す
)
るためには
摺子木
(
すりこぎ
)
は棒の形を有することが必要であるが、棒の形を有しておる以上は、これを一種の棒として犬の頭を打つために用いることもできる。
脳髄の進化
(新字新仮名)
/
丘浅次郎
(著)
するのみなり時に半四郎は
大音
(
だいおん
)
上
(
あげ
)
盜人
(
どろばう
)
が
這入
(
はひり
)
しぞや家内の者共
起給
(
おきたま
)
へ/\と
呼
(
よばは
)
るにぞ夫れと云つゝ亭主は
勿論
(
もちろん
)
飯焚
(
めしたき
)
下男迄一同に騷ぎ
立
(
たち
)
盜人は
何處
(
いづく
)
へ這入しと六尺棒或ひは
麺棒
(
めんぼう
)
又は
箒
(
はゝき
)
摺子木
(
すりこぎ
)
など得物を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
摺子木
(
すりこぎ
)
のように
円
(
まる
)
い神経の持ち主であるセーラーたちも、環境がかくのごとくであるために、ひとりでにしんみりしてしまうのであった。そして、彼らは、いつでも、しんみりするのを好まなかった。
海に生くる人々
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
勝手から
摺子木
(
すりこぎ
)
を持って来やして、いきなりぽかっとここを、……見ておくんなさい、これこの瘤の大きいこと、……二度と来てみやがれ
噛
(
か
)
ッちゃぶいてやるからってんで
ゆうれい貸屋
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
あたかも
摺子木
(
すりこぎ
)
で犬を打ち、
団扇
(
うちわ
)
で蠅をたたいておるごとき関係のものであろう。
脳髄の進化
(新字新仮名)
/
丘浅次郎
(著)
摺
漢検準1級
部首:⼿
14画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
“摺子木”で始まる語句
摺子木棒