“すりこぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
擂粉木34.5%
擂木20.7%
摺子木12.1%
摺古木12.1%
摺粉木6.9%
摺小木5.2%
摺木3.4%
摺附木1.7%
擂古木1.7%
檑木1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御存じとは思いますが、川越喜多院(かわごえきたいん)には、擂粉木(すりこぎ)を立掛(たてか)けて置かないと云う仕来(しきた)りがあります。縦にして置くと変事がある。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
台所へ行って擂木(すりこぎ)で出来るだけその凹みを直し、妻に見つかって詰問されるのを避ける準備をして置かねばならなかった。
子をつれて (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
いきなり後足で砂を蹴(け)るようなどろんだ、だがなあお笛、天道さまは見とおしだ、百日余り足を摺子木(すりこぎ)にしたお蔭で、ようやくこことつきとめて来た、お笛
明暗嫁問答 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
悪口(あっこう)吐(つ)くのに、(猿曳(さるひき)め、)と云ったが、それで分った。けずり廻しとか、摺古木(すりこぎ)とか、獣(けだもの)めとかいう事だろう。大阪では(猿曳)と怒鳴るのかと思ったが。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一日がかりで尋ね廻ったことがありましたっけが、二人ともくたびれ切って足を摺粉木(すりこぎ)のようにしながら、それからそれへと何処までも品物を漁(あさ)りに行きます。
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ナニ三俵(さんだら)ポツチでも被(かぶ)つて摺小木(すりこぎ)でも差(さ)して往(ゆ)きませう。「可笑(をか)しいな、狐(きつね)にでも化(ばか)されたやうで。金「ナニ構(かま)やアしませぬ。「ぢやア何分(なにぶん)頼(たの)むよ。金「へい宜(よろ)しうがす。「お寺(てら)は何所(どこ)だい。 ...
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
摺木(すりこぎ)に足が生えたり、破(やぶれ)障子が口を開けたり、時ならぬ月が出(い)でなどするが、例えば雪の一片(ひとひら)ごとに不思議の形があるようなもので、いずれも睡眠に世を隔つ、夜の形の断片(かけら)らしい。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
泉を上から見ると、善男善女が智慧が増しますやうに礼拝した証拠に摺附木(すりこぎ)が一杯抛り込んである。
そこには、もう蝋鉢と擂古木(すりこぎ)と消炭の壺とが、誠吉によって用意されていた。二人は先ず硝石(しょうせき)を擂り、次に硫黄を擂った。擂られた硝石と硫黄とはべつべつの紙に包まれて、大事に石の上に置かれた。
次郎物語:01 第一部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
臺所へ行つて檑木(すりこぎ)で出來るだけその凹みを直し、妻に見つかつて詰問されるのを避ける準備をして置かねばならなかつた。
子をつれて (旧字旧仮名) / 葛西善蔵(著)