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摺古木
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すりこぎ
ふりがな文庫
“
摺古木
(
すりこぎ
)” の例文
「おかしいじゃねえか。今日もまる半日、足を
摺古木
(
すりこぎ
)
にして尋ねまわったが、兄哥の行方は皆目知れねえ、ただ例の紀州屋敷」
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
悪口
(
あっこう
)
吐
(
つ
)
くのに、(
猿曳
(
さるひき
)
め、)と云ったが、それで分った。けずり廻しとか、
摺古木
(
すりこぎ
)
とか、
獣
(
けだもの
)
めとかいう事だろう。大阪では(猿曳)と怒鳴るのかと思ったが。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
編輯長の命令で、陸軍大臣の談話をとるために、この三四日、足手
摺古木
(
すりこぎ
)
に追っかけまわして、やっとつかまえることが出来て、
吻
(
ほ
)
っとしているところだった。
殺人迷路:09 (連作探偵小説第九回)
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「手桶一対——白絵に鶴亀、松竹を書く、本式は手桶十二——それに
髭籠
(
ひげこ
)
——
摺古木
(
すりこぎ
)
——
杓子
(
しゃくし
)
」
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
摺古木
(
すりこぎ
)
になった一本の脚のさきへ痛くないようにボロ切れをあてがった。
土鼠と落盤
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
▼ もっと見る
袴
(
はかま
)
ヲハカズニ行ッタカラ、雷門ノ内デ込合ウ故ニ、刀ガ股倉ヘ入ッテ歩カレナカッタガ、押合ッテ行クト、侍ガ多羅尾ノ頭ヲ
山椒
(
さんしょう
)
ノ
摺古木
(
すりこぎ
)
デブッタカラ、オレガ押サレナガラ
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
味噌をすっていた
納所
(
なっしょ
)
は、
摺古木
(
すりこぎ
)
を担ぎ出しました。そのほかいろいろの
得物
(
えもの
)
を持って、このすさまじい
風来犬
(
ふうらいいぬ
)
を追い立てました。門外へ追い出そうとしてかえって、方丈へ追い込んでしまいます。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
摺
漢検準1級
部首:⼿
14画
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
“摺古木”で始まる語句
摺古木野郎