“伱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なんぢ50.0%
なんじ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんぢ何ぞ自ら欺くやと云はぬばかりに刺笑したるが爲に、一青年の心は牽牛花あさがほの苗の只一足に蹂躪されたるが如く、忽然として其の力を失ひ、突如として車を捨てて走るに至つたのである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
なんぢの鍋で粥を造るのみよりは、伱の口腔で弼を造れ。伱の藥鋪よりのみ消化劑のヂアスターゼを得んよりは、伱の體内よりヂアスターゼを得よ。逃げ腰になつてゐて城の守れたためしは聞かない。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
けれども着手の處、着手の處とり詰めて、人々各自が其の志す所の道程に於て或點を認め出した方が妙味が有るで有らう。なんじすねあり、伱、歩むべし、伱、手あり、伱、捉る可しである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)